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小島秀夫氏はMGS4で目指しているのは“リアル”なゲームではない。
2005年の東京ゲームショウで公開されたMGS4のPS3実機映像に多くの人々が驚いた。
なぜならばあの映像がCGの映像ではなく、MGS1とMGS2そしてMGS3と同じポリゴンデモだからである。
ようするにあのグラフィックとほぼ同じ状態でゲームをプレイできるわけだ。
しかし一部の人からあの映像は“PS3実機映像”なわけがない!ありえない!という声が聞かれる。
本当か嘘かどうかは別として・・・まぁ、それだけ言われる程のスゴイ映像である。
確かに“リアル”な映像である。
だが小島秀夫氏は決して“リアル”を目指しているわけではない。
これまでゲームにも当然“リアル”なゲームはあった。
まるで本物のように見える映像・・・。
だがそれはあくまで表面的なモノではないだろうか?
肝心の中身・・・内面はカラッポである。ただのハリボテだ。
当然内面はカラッポなので、いくら“リアル”を追求しても不自然なものしかできない。
そこで小島秀夫氏がMGS4でこだわるものは“ナチュラル”である。
いわゆる人間の目に見えない部分になる。
上で書いたような、映像面だけではなく、
システム面や心理面での“ナチュラル”も目指すようである。
“ナチュラル”を追求することによって果たしてMGS4が面白くなるかは小島秀夫氏次第だが、
少なくともこれが成功すれば、
これまで見た目だけの“リアル”にこだわってきたゲーム業界に大きな影響を与える事は間違いない。
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