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「愛国者達」という存在
「メタルギアソリッド2」のストーリーをややこしくさせた「愛国者達」という存在。
しかしそもそもその「愛国者達」とは一体何者なのだろうか?
ストーリー中、ジョンソン大統領はこう語っていた―。
「愛国者達」は12人の老人達のことで、
その老人達が賢人会議を開き、政治・軍事・経済などをすべて12人の老人達が決めている。
例えば、アメリカ大統領選があったとする。
表向きには大統領選で大統領を決めているように見えるが、
実際には12人の老人達が大統領を決めているのである。
政治・軍事・経済などをすべて仕切っている12人の老人達…つまり「愛国者達」をもし倒せば、
政治・軍事・経済を仕切る者がいなくなる。
そうなると世界の均衡が崩れ、紛争、内戦、恐慌が世界中で起こってしまう。
だから「愛国者達」を倒してはいけない。
だが実際は違う。
「愛国者達」は人ではないのだ。
オタコンによると「愛国者達」は全員100年前に死んでいるらしく、既にこの世には存在しないとのこと。
では本当は一体何者なのか?
物語終盤のAI大佐の台詞の一部を抜き出してみた。
「そもそも我々は正確には……人ではない。
この200年の間に……
様々な念がホワイトハウスという重力場で産み落とされた。
40億年前地球の海中で突然、生命が生まれたように、
ホワイトハウスの中で芽生え、進化してきた……。
我々に実体はない。
我々は君達が頼る「秩序」や「規範」そのものなのだ。
誰も我々を抹殺することはできない。
この国が消滅しない限り、我々は存在し続ける……。」
はっきり言って難しすぎ(笑)。
「愛国者達」とは秩序・規範・伝統・倫理であり、“文化”そのものを「愛国者達」と呼ぶ。
ようするに遺伝子が後世に伝えられてきたように、
秩序・規範等も後世に伝えられてきた―。
だから100年前に死んだはずの「愛国者達」が今も残っている。
簡単に言えば「宗教」みたいなものといえばわかりやすいだろうか?
キリスト教やイスラム教、仏教等の宗教は何百年、何千年と後世に伝わっている。
それは“人”という存在ではないし、“遺伝子”で後世に伝たわっているわけでもない。
“人”でも“遺伝子”でもない何か―それが「愛国者達」なのだ。
…と書いたが、本当のところ良くわかっていない。未だ謎が多い「愛国者達」…。
果たしてメタルギアソリッド3でも「愛国者達」は登場するのだろうか?
全ては偽装
執筆予定中
シャドーモセス事件の再現
執筆予定中
「愛国者達」の誤算
執筆予定中
メイン操作キャラが雷電の理由
「メタルギアソリッド2」は「メタルギアソリッド」に比べて評判はよくない。
その原因の一つとして「ソリッド・スネークの出番が少ない」というのがある。
「メタルギアソリッド2」ではタンカー編、プラント編と2つにストーリーがわかれいるのだが、
タンカー編、プラント編とでは操作できるキャラクターが違う。
タンカー編は皆さんご存知のメタルギアシリーズ主人公の「ソリッド・スネーク」。
そしてプラント編では今作が初登場の「雷電」。
もしタンカー編、プラント編のボリュームが同じくらい、もしくはタンカー編の方が長かったら、
「メタルギアソリッド2」の評判はもしかしたら「メタルギアソリッド」よりも良かったのかもしれない。
前作「メタルギアソリッド」がヒットした要因は、
リアルな世界観・ストーリー・グラフィック・個性的なキャラクター達、
そして「隠れながら進む」という新たなゲーム性の評価が良かったからだ。
しかしそれ以外にもヒットした要因がある。
それは主人公「ソリッド・スネーク」がイイというのが理由だ。
男性・女性共に憧れの存在である「ソリッド・スネーク」。
見た目も勿論カッコイイが、声・台詞・行動もカッコイイ。そしてたまに笑わせてくれるところもイイ。
そう、皆は「ソリッド・スネーク」が好きなのだ。あの渋い親父が(笑)。
そんな人気の「ソリッド・スネーク」の出番が少なかったら…?
そりゃあ「ソリッド・スネークの出番が少ない」と不満が言いたくなるのも当然かもしれない。
もちろん「雷電」もカッコイイ男だ。
美男子だし、メタルギアシリーズの登場キャラの中でも年齢は若い方。
だが男性から見てカッコイイ存在かと言えば、正直微妙だ(男性にとってカッコイイ存在は渋い男だ)。
ではなぜメイン操作キャラが「雷電」なのか?
それにはちゃんとした理由がある。
1つは「ソリッド・スネーク」と物語等を客観的に見るためである。
これまでのメタルギアシリーズの物語は全て「ソリッド・スネーク」の立場から見てきた。
いわゆる主観というやつだ。
「雷電」はその主観とは違い、客観で物語を見ている。
そして物語以外にも「ソリッド・スネーク」や「メタルギア」も客観的に見る事が出来る。
それにより今まで見えなかったものが見えてくることもある。
「物語等を客観的に見れて、なおかつ主観的に物を解決していける喜びを味わう」ことが出来るキャラ、
それが「雷電」なのだ。
もう一つは「ソリッド・スネーク」で任務をするには無理があるという点。
前作「メタルギアソリッド」で「ソリッド・スネーク」はナノマシンの通信で任務中、
キャンベル大佐から様々なことを教えられた。
それはメタルギア等の知識や潜入方法、任務時の行動だったりするのだが、
それを「メタルギアソリッド2」で「ソリッド・スネーク」がまた一から教えてもらっているのは不自然。
かと言って何も教えないのでは、「メタルギアソリッド2」から始める新規ユーザーにとって不親切だ。
それを解決するために方法として使われたのが「雷電」という人物。
「雷電」はプラントの潜入が初の任務となる。
VR訓練は受けたことがあるとはいえ、実際の任務はこれまで一切ない。
だから新規ユーザーと「雷電」は何も知識が無いところから始め、大佐から色々と教えてもらうのだ。
結果的に言えば「雷電」を起用した事はスネークファンにとっては「残念」だったかもしれない。
だが小島監督があえて「雷電」というメイン操作キャラとして起用した理由は覚えておいて欲しいと思う。
2004年9月24日作成 2004年10月5日更新
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