「メタルギア」という名のゲーム―
「メタルギア」
それはテレビゲームである。
1987年、コナミから『メタルギア』という名のゲームソフトがMSX2にて発売された。
以降『メタルギア2』『メタルギアソリッド』『メタルギアソリッド2』の続編が発売され、
今では世界的人気のアクションゲームシリーズとなっている。

まず最初に「メタルギア」というゲームの中身を簡単に説明すると、
アクションゲームである(簡単に説明しすぎ)。
…と言っても他のアクションゲームとは少し違う。
普通アクションゲームといえば、銃などの武器を使いとにかく敵を倒すことが当たり前だが、
なんと「メタルギア」はそれとは違い、
“敵に見つからないように潜入する”アクションゲームなのである。
「なんだ…隠れるんじゃつまんないじゃん」と思う人いるかもしれないが、実際そんなことは無い。
逆にその“隠れる行為”がこのゲームを面白くさせているのだ。
敵は音(足音・銃声)や視覚(姿・血痕)で察知し、主人公を追い詰めていく。
もちろん見つかれば、敵は仲間を呼び、主人公は倒されてしまう。
そうならないためにも主人公は隠れるのである。

敵の勢力下にある施設で主人公は大勢いる敵に見つからないように慎重に潜入していく…。
このゲームはそんな緊張感・スリルを楽しむのだ。
まさに「メタルギア」は 命懸けの“隠れんぼ”ゲームなのである。
この文章を読み「ふーん。それのどこが面白いの?」と思った人には、
おそらくこのゲームはきっと楽しめないだろう。

なおメタルギアソリッドシリーズでは、 “隠れる緊張感・スリル”の要素だけではなく、
まったく予想の出来ないストーリーと映画のような迫力ある映像が加わり、
「メタルギア」の面白さがさらに増していると言えるだろう。
今までどんな作品が発売されたの?
『メタルギア』
1987年7月12日、MSX2というゲーム機で発売された。
記念すべきメタルギアシリーズの第1作目である。
約4ヶ月で完成させたらしい(当時としては早いのかそれとも短いのか?どうなんだろう?)。
のちにファミコン版『メタルギア』が発売されることになるが、
小島秀夫氏自身は全く制作には関わっていない(結局作品内容は中途半端な感じに…)。
『メタルギア2 ソリッドスネーク』
前作『メタルギア』が海外で発売され(内容はファミコン版の方)、それがヒット。
それにより海外で幻の『メタルギア』の続編『Snake's Revenge』が発売されることになる。
この作品もファミコン版『メタルギア』同様、小島氏自身は制作に関わっていない。
『メタルギア』発売当時、続編は作る予定は無かった小島氏だったが、
『Snake's Revenge』のプログラマーからある一言で続編を作ることを決意。
そして1990年7月19日、真の続編『メタルギア2 ソリッドスネーク』が発売された。
『メタルギアソリッド』
1998年9月3日、プレイステーションにて発売。
前作『メタルギア2 ソリッドスネーク』から8年―、
メタルギアシリーズがMSX2からプレイステーションにハードを移し、
グラフィック・演出共にパワーアップして帰ってきた。
プレイステーションの能力を最大限に生かしたこの作品は、当然のごとく大ヒットし、
今なお高い人気を誇る名作ともいえる作品である。
のちに完全版的作品『メタルギアソリッド インテグラル』が発売された。
2004年3月11日にはゲームキューブにて、
『メタルギアソリッド2』と同じグラフィックで、さらに映画監督北村龍平氏の演出が加わった、
『メタルギアソリッド ツインスネークス』が発売された。
『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』
2001年11月29日、プレイステーション2にて発売。
再びメタルギアシリーズがプレイステーション2へとハードを移し帰ってきた。
前作の『メタルギアソリッド』発売後にプレイステーション2が発売され、
制作されることが決定したこの作品。
グラフィック面が大幅にアップしたことで、前作以上に「潜入時の緊張観」を味わうことができ、
まるで自分がそこにいるかのような感覚を体験することができるようになった(言い過ぎ?)。
残念ながらストーリー面では前作以上の高評価とはならなかったが、
それでも十分素晴らしい作品といえるだろう。
完全版的作品『メタルギアソリッド2 サブスタンス』も発売された。
『メタルギアソリッド3 スネークイーター』
前作『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』発売から3年―、
ついにメタルギアシリーズが原点に返ることになった。
ソリッド・スネーク、メタルギアの原点を知ることで私達は再び驚きの真実を知ることになる―。
小島氏によると3作続いたソリッド編も今作にて完結するとのこと。
その『メタルギアソリッド3』は2004年12月16日に発売予定!期待して待て!
メタルギア作品のそれぞれの繋がり、そして番外作品の位置づけを紹介
覚えておいて損は無い予備知識
1998年から続くメタルギアソリッドシリーズ。
だが「そもそもその“メタルギアソリッド(METAL GEAR SOLID)”ってどういう意味なの?」
―と思っている方もいるだろう。
意味はいたって簡単。

メタルギア(METAL GEAR)は核搭載二足歩行戦車のこと。
まぁ、簡単に言うと“歩く戦車(核のおまけ付)”といった感じ。
このメタルギアが物語の中心となるとても重要なモノになるのである。
…おっと、これ以上書くとネタバレになるので、あえて書きません(笑)。

そしてソリッド(SOLID)は主人公の名前(の一部)
…といっても本名ではなくコードネーム(の一部)ではあるが。
(映画「007」シリーズで主人公ジェームズ・ボンドがコードネーム“007”を使うのと一緒)
正確にはソリッド・スネークというのがコードネーム。
この主人公“ソリッド・スネーク”がどういう男なのかは、
実際に「メタルギアソリッド」をやってみればよくかわかると思う。
なんと小島氏によるとこのソリッドにはもう一つの意味が隠されているのだとか…。

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